今月号(7月号)の「調剤と情報」と「月刊薬事」に、”かかりつけ薬剤師にとって 必要な臨床判断とは?”として薬局における臨床判断として薬学臨床推論(以下薬学推論)についての座談会が載っています。”かかりつけ薬剤師”ってわかりにくいですが、要は患者さんの健康維持増進・急な体調不良に関わる様々な訴えを聞き最初に関わる、ここが実はGoalで動き出したわけです。じほうさんのご許可をいただき、PDFを載せましたのでもしよければ御覧ください。
で、参加者が濃いです。まず薬剤師からは、薬局・病院両方の経験のある川添さん。そして、この薬学臨床推論の体系的な勉強会を薬剤師会で実現させてくれた、横浜市中区薬剤師会理事(学術担当)の持田さん。そして医師だけではなく看護師などでも広く臨床推論を展開している徳田先生とまぁ、自分で言うのも何ですが暑苦しいんですけど楽しいひと時でした(自分がいちばん暑苦しいですが…)。
薬学推論からpolypharmacyまでいろいろ話をしていますが、結局のところは、みなさん薬剤師は”どんな薬剤師になりたいか?”なんです。国がやれと言っているからやるのではありません。一番大切なことは、皆さん薬剤師さんが”どうして薬剤師になろうと思ったか?”どんな薬剤師になりたいのか?なのです。岸田や徳田先生は日本の医療の現状と今後を踏まえても患者さんのためにも、薬学推論は薬剤師さんにお願いしたいことと思ってこのような活動をしています。その方向性がお互い合致すれば一緒にやっていきましょう!とりあえず、OTC売ってますのですが、そのための薬学推論ができることはミニマムかと思います。OTCに関わっているか?にかかわらずすべての薬剤師が知っておかなくてはいけないレベルだと思います。なぜならこれはセルフケアとして一般の方も持つものとなります。その教科書がレッドフラッグ本です。
ちなみに、記事にある横浜市中区薬剤師会作の”症候学実践シート(感冒編)”がよくできています。まだまだ改善していきますが、岸田の勉強会をベースにこのような症例の報告シートを作成し、この効果などを学会で発表しています。ぜひ見てみてください。後編は8月号です。お楽しみに(座談会が2ヶ月連続って、どんだけしゃべったか?ッて感じですね・・・)。
ちなみに、座談会の会場は、文化人の宿として有名で歴史ある”山の上ホテル”です。川端康成、三島由紀夫、池波正太郎、伊集院静らの作家の定宿としても知られています。自分は執筆目的で缶詰になるなんてことがあるならどこかの温泉宿がうれしいです。執筆目的ではなくても、出張先の宿を選ぶ一番の条件は大浴場があるか?です。覚えておいてくださいね(*^^*)