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  • 執筆者の写真岸田直樹

平成27年度病院診療所薬剤師研修会


日本薬剤師会が主催、日本病院薬剤師会、日本薬剤師研修センター、都道府県薬剤師会、病院薬剤師会が共催で開催している病院診療所薬剤師研修会で、今年度は講師をさせていただきました。自分のお題は「チーム医療の一員になれてますか?”薬”を中心として現場で臨床推論を生かすためには」として、薬剤師さんが臨床の現場でどういうときにどのような情報を収集して、薬剤師なりにどのようにアセスメントするか?をpharmaceutical clinical reasoningとして提示し、東京都病院薬剤師会でやっている臨床推論研究会の試みとそのコンテンツの一部について話させていただきました。

【Pharmaceutical Clinical Reasoning】

 1. 患者の状態を把握し的確な処方提案ができる

 2. 薬の効果にかかわる情報を収集し医師・看護師とディスカ

  ッションができる

 3. 薬の副作用を他の類似する病態も含めて判断できる

 4. 緊急性の高い病態を病歴やバイタルサインから判断できる

 5. 医師・看護師に患者情報を的確に伝えることができる

 チーム医療の一員として、メディカルスタッフと上手にコミュニケーションがとることができるようになる

 福岡、広島、仙台、札幌、東京、名古屋、そして大阪と全国7カ所で開催されるこの会で講師をさせていただき、様々な気づきとともに出会いもありました。薬剤師さんはものすごいポテンシャルが高いのに、臨床の現場ではいまいち活躍できていない人も多く、それはとてももったいないと医師として思います。臨床は何かを当てはめるようなものではなく、その患者さんの状況に合わせて得られた周囲の情報から臨床判断をしていかないてはいけないのですが、それこそが臨床であり、薬剤師なりの情報収集と提示をしていただくことは、とても大きいと思います。まだまだ始まったばかりですが、頑張ってきましょう! 

 個人的にですが、最も参加者が熱かったのは福岡と仙台でした。 うーん、何故でしょう。

参考までに講義の1スライド「薬剤アレルギーの問診 6つのポイント」をご紹介します。患者さんから「○○飲んだら体に赤いぽつぽつがでたことがある」なんて言われてもそれをそのまま医師に伝えるだけではなく、ぜひ、薬剤師さんなりに情報収集お願いします。が、情報収集だけではなく、その得られた情報から薬剤師なりにどう考えるか?(Pharmaceutical Clinical Reasoning)を提示してくださいね。

最後の大阪会場。大阪は暖かかったです…


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